糖尿病と決別したい人の集い

「糖尿病は治らないのが世界の常識」ですが、それは「病院治療では治せない」というだけで糖尿病の根本原因があり、それに対策することで糖尿病と決別することが可能です。 これらについてお話します。

50.糖尿病と五感(3)触覚


触覚(神経障害)も糖尿病初期には殆ど現れませんが、5年くらい経つと初期症状として足が冷える、足の裏に紙が貼りついているような感じ、足の先がしびれたような不快な感じ、皮膚に虫が這っているような感じなど、違和感を感じたり手や足の感覚が鈍ってきます。
他にも、坐骨神経痛、腕や手の神経痛、肋間神経痛などの神経痛が起こることもあります。
発症してたった5年位で皮膚にこれらの感覚異常を多くの人が感じるようになりますが、さらに年月が経つと、温度や触覚の間隔が鈍るので注意が必要になります。


温度では火傷です。強い火傷は気が付いても小さな火傷は気付きにくいのでかすかな違和感があるときでも注意して手当てをしておきましょう。 
他には暖房器具やカイロなどを必要以上に長時間にわたって使用した時に起こす低温火傷があるので注意が必要です。
45℃ほどの低い温度で6~10時間、50~60℃だと1~2時間の接触で低温やけどを起こすと言われています。症状はヒリヒリに始まり、水膨れや痛みが出てきますが、感じにくくなっていると重症化することもあります。
  
触覚では刺し傷や切り傷の他、靴擦れなどがありますが、これらの小さな傷は痛みを感じ難いものがあります。その傷に気付かずそこから細菌が入ると厄介です。


高血糖状態では砂糖がベタつくように赤血球の周辺がくっつき合ったり、面の部分が重なり合って密集して塊になります。 
塊になると赤血球一個しか通れない毛細血管を通れなくなり、一緒に流れている免疫細胞が患部に届きにくいので細菌やウイルスを殺せなくなります。そして大きくなったのが炎症で、ここまでくると免疫細胞が流れている毛細血管の免疫細胞と細菌やウイルスとの戦いが始まり、これらの死骸が化膿です。


化膿しても免疫細胞が流れない毛細血管に繋がる細胞は細菌やウイルスが暴れ放題になります。この状態が糖尿病になると怪我が治り難い原因です。
この最たるものが壊疽で、細胞が次から次へと細菌に侵され悪化が止まらなくなり、神経細胞も死んでいくので、例えば足を切断しても何の痛みも感じない状態になります。


他にはマッサ-ジを受けるときですね。 これも痛みを感じにくくなることからくるものですが、糖尿病が進行し鈍くなった状態でマッサージを受けると、もまれている感じが弱く感じるので強くもんでもらうことがあるかもしれません。


こんな危険要素が出てくるのが発症して5年位からですので、その頃からは火傷や小さな傷の有無に体のチェックが必要です。その大元は高血糖ですので、日々の血糖値管理は欠かせません。



糖尿病はインスリンが必要になっていても決別が可能な病気です。糖尿病と決別したいですね。