糖尿病と決別したい人の集い

「糖尿病は治らないのが世界の常識」ですが、それは「病院治療では治せない」というだけで糖尿病の根本原因があり、それに対策することで糖尿病と決別することが可能です。 これらについてお話します。

49.糖尿病と五感(2)聴力


耳が聞こえにくくなるのは30代から難聴は始まっていて65歳になると急激に増える、70代ではおよそ半分、80歳以上では約8割が難聴になるそうです。
ところで、糖尿病の方はそうでない人よりも難聴になる確率が約2倍。 また糖尿病を発症していないが通常よりも血糖値が高い糖尿病予備軍の人だと、そうでない人よりも難聴になる確率が30%高い、そんな調査結果があります。


なぜ高血糖になると聞こえにくくなる人が多くなるのでしょうか? 


下図をご覧ください。音は空気の振動が耳から入ると外耳道を通って鼓膜に伝えられます。 その空気の振動により鼓膜が振動し、その振動を3つからなる耳小骨で増幅して、内耳のカタツムリの形をした蝸牛が振動を電気信号に変えて内耳神経を通して脳に伝わります。



このとき内耳の三半規管、前庭、蝸牛、内耳神経の毛細血管に十分な血液が回らなかったらどうなるでしょうか?
  
高血糖になると、砂糖がベタつくように血液がベタつくので流れるときの血管との摩擦が大きくなることは避けられないため血管を傷つけることが多くなります。 また血管内壁にアテローム(瘤)が沢山できたり、数は少なくても大きなアテロームがあると血流が悪くなります。
すると鼓膜に伝わった音を増幅して振動に変える三半規管や蝸牛などの内耳の微細な血管の血流障害を引き起こすことで、細胞本来の働きが出来なくなります。
血流の低下が一過性なら問題はありませんが、食後の血糖値スパイクや血糖値管理が上手くいかず、高血糖により血液がベタつき沢山の赤血球がくっついたり重なり合っているとこれらの細胞に栄養も酸素も届きません。


届かなければ、細胞は働きが低下したり活動できなくなるため音の振動を電気信号が弱くなったり変えられないので神経から脳に十分に伝えることが出来ません。 
これが難聴の原因です。


これを解消するために補聴器が補助手段としてありますが、20~30万円もしますし、耐用年数が5年程度しかないのでその都度費用が掛かります。
その確率が糖尿病の場合そうでない人の2倍で、糖尿病や合併症の利用費の他に経済的負担も積み重なります。
難聴が悪化すると人とのコミュニケーションが取れなくなるので、鬱や認知症にも繋がります。



高血糖は疎かにできませんね。糖尿病は決別が可能な病気です。