糖尿病と決別したい人の集い

「糖尿病は治らないのが世界の常識」ですが、それは「病院治療では治せない」というだけで糖尿病の根本原因があり、それに対策することで糖尿病と決別することが可能です。 これらについてお話します。

32.糖尿病 効率的な運動と運動が危険な人


糖尿病対策にはカロリー制限と運動療法が欠かせませんが、その運動についてです。
運動が良いのは血液循環が良くなりより多くの細胞で糖の消費が出来るので、血中の糖の量が下がり血糖値を低下させられるからです。


血糖値の低下改善から 運動の量と間隔については、一般的には目標として週に150分以上で3回/週、運動持続時間は20分以上が良いと言われています。
理由は、糖代謝の改善は運動後12~72時間持続することから、持続時間内に次の運動をして糖代謝を切れ目なくするためです。


運動の種類で、無酸素運動より有酸素運動が良いと言われていますが、単純にウオーキングやジョギング、水泳などをするより、無酸素より有酸素の両方を同時にする「インターバル速歩」が、糖尿病の人の糖代謝とインスリン感受性を改善するという報告がされています。
https://dm-net.co.jp/calendar/2014/022238.php


他にも座りっぱなしの生活で血液循環が低下している場合、気分転換を兼ねて30分以内ごとにその場で出来る足踏みやスクワットなど軽い体操だけでも血液循環を高めてくれます。


一方、短時間効果の血糖値スパイクを抑えるためには、食事後血糖が上昇している時間に、5〜15分程度 の筋肉を動かすことが効果的ですが、消化不良をさけるために食事の直後を避け、食後30分~60分後が適切です。


運動時間の有効利用は、通勤時に一駅歩く、家庭では朝食後に掃除をする、昼食は少し遠めの店まで歩いていってとる、犬の散歩をする などがあります。


一方運動に要注意な場合があります。


・空腹時の血液中の糖分が不足しているときの運動は、筋肉を分解してエネルギーに変えてしまうので、パンやバナナなどを軽く食べてからにするか、食後がお勧めです。


・2時間以上の長時間の運動をしていると逆に血糖値を上げるホルモンが働いて血糖値が上がってきます。また激しい運動など筋トレが週130~140分を超えると一時的に血糖値が高くなりますし、心臓や腎臓に負担がかかり逆効果になるので要注意です。


【運動すらできない体に】


・他にも運動を制限したほうが良い場合として、網膜症があります。網膜症は新生血管から出血する病気ですので運動により血圧が上がると出血が多くなるからです。
また糖尿病による壊疽がある場合も制限したほうが良いとされているので、医師との相談です。


即ち、インスリン接種が始まると1~2年で網膜症の発症が始まります、始まると食事制限と運動で高血糖を抑えていたのが抑えられなくなります。その結果、インスリン投与量が増えるので糖尿病が悪化して行くことに繋がります。


・空腹時血糖値が250mg/dl以上(高血糖)の状態で運動すると糖代謝が悪化するため、食事療法と薬物療法で血糖値をコントロールした後の運動が必要です。



したい運動が気兼ねなく出来る・・・そんな体になるためにも糖尿病と早く決別したいですね。